ALBLO CLOUD SERVICE
Business planning
System development
Service operation
TANITA
PROJECT OUTLINE
本プロジェクトは、株式会社タニタが提供する「ALBLO(アルブロ)クラウドサービス」を通じて、運輸業界におけるアルコール検査の公正性と効率性を向上させることを目的としています。航空業界において必要とされる高度なアルコール検査基準に準拠し、顔認証と画像による行動記録を組み合わせることで、なりすましや検査不正の防止を実現。検査未実施時には運航準備を一時停止するなどのインターロックの仕組みを備えています。
株式会社タニタとアクティア株式会社の共同開発により、事業者の導入・運用コストを抑えながらも、効率的なアルコール検査システムの提供を可能にしました。現在、このサービスは国内航空会社で運用を開始しており、既に数万人がこのサービスを活用しています。また、アルコール対策が必要な幅広い運輸事業者にも展開されています。
ALBLO CLOUD SERVICEのコンセプトムービー
ALBLOおよびALBLO CLOUD SERVICEについて
本ページでご紹介したALBLO CLOUD SERVICEのさらなる詳細は、以下のリンクよりご覧いただけます。サービスの特徴や導入事例について、より具体的に解説していますので、ぜひご参照ください。
PROJECT STEPS
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Ideas Proposal / Subject Decission / Planning
航空業界で複数のアルコール検知の事案が発生し、業界全体での厳格な管理体制が求められていました。アルコール検知器の高精度な製品を提供してきたタニタは、不正防止機能やモバイルアプリ、クラウドシステムの対応が求められる中で、これまで提供していなかったクラウドサービスの可能性を検討。そこで、アクティアに対して、クラウドサービス導入に向けたビジネスプランの策定および実現性を確認するためのプロトタイプ開発を依頼しました。
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Prototype Development
新規のアルコール検知器を開発する時間が限られていたため、既存製品をiPadなどのデバイスに接続できる方式を検討しました。その結果、既存の通信機能を活用することで、iPadにデータを連携させることが可能であることを確認。その後、クラウドシステムで求められるログ保存や顔認証による不正防止機能について、アルコール検査と組み合わせて実施可能かをプロトタイプで検証しました。この取り組みにより、既存製品を活用したiPad接続とクラウド連携の実現性を確認することができました。
※後に、株式会社タニタにて、本サービスに適応した不正防止機能が入ったアルコール検知器の新機種を開発し、展開。
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Commercialization / Development
プロトタイプの完成後、航空会社向けに新システムを提案し、提案内容が受け入れられたことで、航空会社と協力しながら本格的なシステム開発を進めました。この共同開発により、航空業界の専門用語やオペレーションへの理解を深め、業界特有のニーズに応える使いやすいシステム設計を実現。本サービスは、厳格なアルコール検査管理を目的としたシステムであり、航空会社のシステムと連携することで、不正なアルコール検査を排除し、安全で信頼性の高い環境を提供しています。
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Business Expansion / Improvement / Operation
大手航空会社への導入が決定し、これをきっかけにさまざまな航空会社からも引き合いがあり、サービスは順次展開されました。すでに数万人が利用するサービスへと成長し、継続的な改善と安定稼働を実現しています。また、夜間の問い合わせに対応するための24時間受付可能なコールセンターを設置し、エラー発生時の迅速な検知と対応体制を整備。これにより、本サービスの停止による航空会社の業務影響を最小限に抑え、信頼性の高い運用を実現しています。